概要

これまで、血中のアミノ酸濃度は各疾患によって変化することが知られていましたが、それを臨床応用する試みは最近まで行われていませんでした。現在、味の素株式会社と全国の研究施設との共同研究により、血中アミノ酸濃度の変化から、がん、糖尿病、脳卒中・心筋梗塞の三大疾患のリスクを評価できるようになりました。日本人の死亡原因は、がん、心疾患、脳血管疾患の順に高率で糖尿病はこの三疾患の主な原因の一つです。血中アミノ酸濃度の測定を行うことにより、がん、糖尿病、脳心疾患のリスクを知り、疾患の予防、早期発見、早期治療を推進して下さい。

特色・方針・目標

わずか5mlの採血で複数のがん腫の危険性、糖尿病のリスク、脳卒中・心筋梗塞のリスクが同時に評価できるため、三大疾患の危険性を簡便に検査できます。
現在、がん腫が体内に存在すると血中のアミノ酸濃度が変化する理由が解明されました。

  • がん腫は1個のがん細胞から目に見える大きさになるまで10~15年を要しますが、この間、がん細胞は血中にHMGB1という物質を放出し、ヒトの筋肉をアミノ酸に分解し、血中のアミノ酸濃度を上昇させています。
  • がん細胞は増殖するために、血中のアミノ酸を栄養として取り込んでいます。
  • がん細胞は免疫細胞にも作用し、アミノ酸を分解し自分を攻撃する免疫細胞を抑制する物質を作り出し、自分を防御しています。

これらの理由から、がん腫が体内に存在すると、血中のトリプトファン、ヒスチジンが低下し、セリン、プロリン、グリシンが増加するという共通の変化を来すのです。

主な対象疾患

胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん、乳がん、子宮・卵巣がんのリスクをがん種別に評価します。
糖尿病では4年以内に糖尿病を発症するリスクを、脳・心疾患では10年以内に脳・心疾患を発症するリスクを評価します。

検査内容

アミノインデックス® がんリスクスクリーニング(AICS)とは?

アミノインデックス® がんリスクスクスクリーニング(AICS)は、1回の採血で、血液中のアミノ酸濃度のバランスから、現在、がんに罹患しているリスクをお示しいたします。採血による簡便な検査です。

 

AICS®の特長

  • 1度の採血で、膵臓がんを含む、複数(男性5種、女性6種)のがんを同時に検査できます。
  • 早期のがんにも対応した検査です

 

AICS®の検査対象者

AICS®は下記年齢の日本人を対象として開発された検査です。
これらの方以外のAICS値は評価対象外となります。

検査項目 対象となるがん種 対象年齢
男性AICS(5種) 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん 25歳~90歳
前立腺がん 40歳~90歳
女性AICS(6種) 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん 25歳~90歳
子宮がん・卵巣がん※ 20歳~80歳

※子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。

 

 

AICS®の検査結果(AICS値とランク)について

AICS値は、それぞれのがんについて、現在がんである可能性を、0.0~10.0の数値で報告します。数値が高いほど、現在がんである可能性が高くなります。現在がんである可能性を判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています。AICS®では、「ランクA」→「ランクB」→「ランクC」の順番で現在がんである可能性が高くなります。

  低い <=====  がんである可能性  =====> 高い
ランク分類 ランクA ランクB ランクC
AICS値 0.0~4.9 5.0~7.9 8.0~10.0
がんである
可能性
ランクAの人
10,000人のうち
1人~8人※
ランクBの人
10,000人のうち
3人~25人※
ランクCの人
10,000人のうち
32人~109人※

※一般の方が、がんである確率(有病率)を1,000人に1人としました。

 

各ランクでのがんである可能性【倍率】

      低い<= がんである可能性 =>高い
ランク分類  罹患率※  ランクA ランクB ランクC
 AICS値  0.0~4.9  5.0~7.9  8.0~10.0
AICS(胃) 胃がん  0.1036%  1/3,088 
【0.3倍】
 1/603 
【1.6倍】
 1/95  
【10.2倍】
AICS(肺) 肺がん  0.0887%  1/3,342
【0.3倍】
 1/604 
【1.9倍】
 1/125 
【9.0倍】
AICS(大腸) 大腸がん  0.1325%  1/1,510
【0.5倍】
 1/596
【1.3倍】
 1/92
【8.2倍】
AICS(膵臓) 膵臓がん  0.0273%  1/12,774
【0.3倍】
 1/2,893 
【1.3倍】
 1/316
【11.6倍】
AICS(前立腺) 前立腺がん  0.1179%  1/1,885 
【0.5倍】
 1/398
【2.1倍】
 1/133
【6.4倍】
AICS(乳腺) 乳がん  0.1264%  1/1,194
【0.7倍】
 1/440 
【1.8倍】
 1/198 
【4.0倍】
AICS(子宮・卵巣) 子宮がん・卵巣がん※※  0.0858%  1/4,660 
【0.3倍】
 1/794 
【1.5倍】
 1/100
【11.6倍】

 

がんのリスク評価

男性では胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がんの5種類のがん腫を、女性では胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮・卵巣がんの6種類のがん腫について各がん腫別の危険性をランクA、B、Cの3段階で示します。ランクAは通常の1/3のリスクを、ランクBは通常の1.6倍のリスクを、ランクCは通常の10倍のリスクを表します。従って、ランクCの評価が付いたがん腫に関しては、早急な精密検査が必要となります。また、ランクCが複数のがん腫に付いた方では、これまでの成績から、がん腫の存在が極めて高いことが証明されていますので、全身の精密検査をお受けになることをお勧めします。また、ランクA、ランクBの方はがん発生のリスクは高率ではありませんが、通常の方と同様のがん発生リスクはありますので、毎年のがん検診をお受けになられるようにお願いします。

 

糖尿病のリスク評価

これまでのデータから、4年以内に糖尿病を発症するリスクは、ランクAを1とした場合、ランクBでは8倍、ランクCでは18倍の危険性が示されており、ランクB、ランクCの方では食事指導、運動習慣をはじめとした生活習慣の改善が重要となります。

 

脳・心疾患のリスク評価

10年以内に脳卒中、心筋梗塞を発症するリスクは、ランクAを1とした場合、ランクBでは4倍、ランクCでは12倍の危険性が示されており、ランクB、ランクCの方では生活習慣病の検査をはじめ、脳血管、心機能の精査が必要となります。

 

 

受診前の注意点

血液中のアミノ酸バランスに影響を与える可能性がありますので、受診前に下記の注意事項をお守りください。

検査前の飲食について

検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血してください。 なお、検査前日の夕食も肉、魚などの高タンパク質の食事は摂りすぎないようにしてください。

検査前の運動について

正しい検査結果を得るために、検査当日朝の運動はお控えください。

検査前のお薬の服用について

薬剤のAICS値、AILS値への影響に関しては分かっておりません。 検査当日のお薬の服用方法については、事前に主治医または健診施設にご相談の上、その指示に従ってください。

主な実績

これまで、アミノインデックス検査を南部町の住民検診の前検査に応用した結果、2402名の方から94名のがん腫が発見され、ランクCの方からはランクA、ランクBの方の約8倍の頻度でがん腫が発見され、ランクCが複数のがん腫に認められた方では、10人~20人に1人の確立でがん腫が発見されています。

Q&A

Q.検査はどのように行われるのでしょうか?

  • 血液を5mL程度採血して検査を行います。

 

Q.1度検査をすれば良いのでしょうか?

  • AIRS(AICS®)は採血を行った時の、がんである可能性を評価する検査です。生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。

 

Q.検査の結果はどのくらいで報告されるのでしょうか?

  • 検査を受けてから、約2週間後以降に結果を報告いたします。
    ※再来時にご説明するか、郵送でも可能です。

 

Q.検査費用はいくらくらいでしょうか?

  • この検査には健康保険は適用されません。検査費用は19,440円です。
    ※ランクCのがんに関する検査は保険適応で行えます。

診療日

毎週水曜日 8時30分~(要予約)

【外来診療担当医師】

項目
午前診 アミノインデックス外来
(外科3診)
木村 修

※アミノインデックス外来は、外科の3診で行います。
※ご予約は、平日の14時から16時まで、受付いたします。
まずは、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

 

 

検査のお申し込み・お問い合わせ先

※外科外来へお問い合わせください。
〒683-0853 鳥取県米子市両三柳1880番地
代表電話:0859-29-1100 FAX:0859-29-6322

外来診療担当医師一覧表

医師紹介

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医師名

主な所属学会と資格

木村 修

ドック健診センター長代理
外科部長

  • 日本外科学会(専門医・指導医)
  • 日本消化器外科学会(専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医)
  • 日本大腸肛門病学会(専門医・指導医)
  • 日本臨床腫瘍学会(暫定指導医)
  • 日本臨床外科学会
  • 日本人間ドック学会

診療部

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