概要

 病気の診断、治療方針の決定、そして治療効果判定のために臨床検査は必要不可欠です。当院検査部では、効率性の高い機器の導入や精度管理の徹底、そして迅速な結果報告システムにより信頼性の高い検査情報を診療側へ速やかに提供できるよう努めています。また資格取得や学会発表など学術の研讚に励み、精度の高い検査業務が行えるよう日々努力を行っています。チーム医療の場にも積極的に参加し、栄養サポートチーム(NST)への検査情報提供、微生物データを活用した院内感染対策にも貢献しています。生活習慣病関連業務である糖尿病教室や自己血糖測定機指導には、糖尿病療養指導士資格取得者が業務に携わっています。地域医療に貢献すべく休日・夜間緊急時にも即座に対応できるよう24時間体制で業務に励んでいます。

 

構成員

臨床検査部部長(医師)1名、臨床検査技師12

内容・特色

■中央検体検査室

生化学検査とは

 全身状態をいち早く知る上でとても重要な検査です。血液や尿の成分を化学的に分析することで、炎症や栄養状態、臓器の異常の程度を推測します。最新の機器を導入し迅速で正確なデータを報告できる体制で業務を行っています。

 

【生化学検査の内容】

検査の目的 主な検査項目(略称または別名)
糖尿病 血糖(GLU),ヘモグロビンA1c
肝臓 AST,ALT,γGTP
腎臓 尿素窒素(BUN),クレアチニン(CRE)
膵臓 アミラーゼ(AMY)
心臓 トロポニンT,クレアチニンキナーゼ(CK)
痛風 尿酸(UA)
動脈硬化 総コレステロール(TCHO),中性脂肪(TG),HDLコレステロール,LDLコレステロール
栄養状態 蛋白(TP),アルブミン(ALB)
貧血 鉄(Fe),フェリチン
炎症 CRP

 

血液学検査とは

 貧血、白血病、出血傾向などの血液疾患の病態解析、診断、治療効果判定、経過観察、予後判定に欠かせない検査です。

 

【血液学検査の内容】

検査の種類 検査の内容と主な検査項目
血球計数

血液中の赤血球、白血球および血小板の数を測定します。

WBC(白血球),RBC(赤血球),PLT(血小板),Hgb(ヘモグロビン)

血液像 血液中の細胞の形態を顕微鏡で観察します。
好中球(Seg),リンパ球(Lyp),好酸球(Eos),好塩基球(Bas),単球(Mono)
凝固機能検査 血液が固まる時間を測定したり、固まる成分の分析を行います。
プロトロンビン時間(PT),APTT,フィブリノゲン(Fib),AT-Ⅲ,Dダイマー

 

免疫血清検査とは

 免疫学的な反応を用いて病原体などの検査を行ったり、血液中のホルモン量など微量な物質の測定を行います。

 

【免疫血清検査の内容】

検査の目的 主な検査項目
肝炎ウイルス B型肝炎,C型肝炎
感染症 クラミジア,梅毒検査,HIV
迅速簡易キット検査 インフルエンザウイルス,アデノウイルス,RSV,β溶連菌,マイコプラズマ
腫瘍マーカー AFP,CEA,CA19-9,PSA,CA125,CA15-3,PIVKA-Ⅱ
ホルモン 甲状腺関連ホルモン(FT3,FT4,TSH)
心臓 トロポニンT,H-FABP,BNP
リウマチ リウマチ因子(RF)
免疫グロブリン・補体 IgG,IgA,IgM,IgE・C3,C4

 

一般検査とは

 尿、便、体腔液など様々な検体を用いて検査を行います。尿では成分分析や顕微鏡で有形成分を観察します。便では潜血(血液が混じっていないか)やウイルス、寄生虫の感染の有無を検査します。体腔液では成分分析や性状を調べます。

 

【一般検査の内容】

検査の種類 主な検査項目
尿定性検査 蛋白,糖,比重,pH,白血球,亜硝酸塩,潜血,ケトン体,ビリルビン
妊娠検査 妊娠反応,HCG半定量
便検査 潜血(免疫法),ロタ・アデノウイルス,虫卵,ノロウイルス
関節液検査 色調,混濁,粘性度,細胞数,細菌,結晶
胸水・腹水検査 pH,比重,リバルタ反応,蛋白
髄液検査 色調,混濁,蛋白,糖,細胞検査,パンディ反応
精液検査 量,運動率,運動速度,濃度,奇形率

 

輸血検査とは

 血液型検査や安全な輸血を行うための交叉適合試験、不規則抗体スクリーニングなどを行っています。また、輸血血液を検査部で一元管理し、緊急時に速やかに対応できる体制をとっています。

 

【輸血検査の内容】

検査の種類 検査の内容
血液型検査 ABO式・Rh式血液型を調べます。
交叉適合試験 輸血する血液と輸血される方の血液の相性を調べます。

不規則抗体

スクリーニング

不規則抗体(輸血時に問題となる抗体)の有無を調べます。

 

■生理機能検査室

心電図検査とは

 心臓から発せられる電気信号を波形に変換して、心臓の動きや形態を調べる検査です。痛みは伴いませんので安心して検査を受けていただけます。

【検査をお受けになる際の注意点】

  • 検査場所は1F生理機能検査室で行います。
  • 案内票を持参していただきます(各診療科でお渡しいたします)。
  • 上下分かれた着脱の簡単な衣服でお越しください。
  • パンティストッキングは脱いで頂きますのであらかじめご了承ください。乳幼児は検査にお時間がかかる場合があります。

【心電図検査の種類と検査内容】

検査の種類 検査時間目安 検査の内容
安静心電図検査 5分程度 一般的な心臓の検査で心疾患の有無を調べます。
負荷心電図検査 15分程度 運動(階段の昇降・自転車こぎ)による心電図変化を調べます。
ホルター心電図検査 15分程度(装着) 胸に電極をつけ小型の機械を携帯して24時間心電図を記録します。通常の生活をしていただきますが、入浴は出来ません。
動脈硬化検査(ABI/PWV) 15分程度

両腕と両足首に血圧計を装着し動脈の詰まりや硬さを調べます。

 

超音波検査とは

 体表面から超音波を当てて各臓器の状態を調べる検査です。超音波は人体に無害で痛みもありませんので安心して検査を受けていただけます。

 

【検査をお受けになる際の注意点】

  • 検査場所は1F超音波検査室で行います。
  • 案内票を持参していただきます(各診療科でお渡しいたします)。
  • 検査時間はおおよそ30分程度です。
  • 検査の性質上、待ち時間が発生する場合がありますのであらかじめご承知願います。

【超音波検査の種類と検査内容】

検査の種類 検査の内容
心臓超音波検査 心臓の形態や動きを見たり血液の流れを調べます。
腹部超音波検査 肝臓・腎臓・膵臓・脾臓・胆嚢などの炎症や腫瘤の有無、形態異常を調べます。
頚動脈超音波検査 頚動脈の形態や血液の流れを調べます。動脈硬化の指標となります。
下肢静脈超音波検査 静脈の血流の流れや血液の塊(血栓)の有無を調べます。
シャント超音波検査 シャント(血管吻合)の血流の流れを調べます。
乳腺超音波検査 おっぱい(乳腺)の炎症や腫瘤の有無を調べます。女性技師が行いますので安心して検査を受けていただけます。

 

呼吸機能検査とは

 口から出入りする空気の量を測定して肺の機能を調べる検査です。この検査は主に呼吸器系疾患の診断のために行います。また手術前など全身の状態をチェックする目的で行う場合があります。マウスピース(使い捨て、お一人ずつ交換します)を通して呼吸します。検査の種類によっては、大きな呼吸や強い呼吸をしていただくことがありますが、痛みなどはありませんので安心して検査を受けていただけます。

 

【検査をお受けになる際の注意点】

  • 検査場所は1F生理検査室で行います。
  • 案内票を持参していただきます(各診療科でお渡しいたします)。
  • 検査時間はおおよそ10分程度です。
  • 努力次第で検査成績が変わることがあります。検査中は担当技師が声を掛けて誘導いたしますので、ご協力お願いします。

 

脳波検査とは

 脳の働きに伴って発生する微弱な電気活動を頭皮上から検出・増幅し、記録する検査です。痛みなどはありませんので安心して検査を受けていただけます。

 

【検査をお受けになる際の注意点】

  • 検査場所は1F生理検査室で行います。
  • 案内票を持参していただきます(各診療科でお渡しいたします)。
  • 検査時間はおおよそ1時間程度です。
  • 頭皮に電極をつけるため専用のペーストを使用します。検査終了後にアルコール綿で拭取りますが、ベタつきが残りますので帰宅後には洗髪をお願いします。

 

筋図検査とは

 筋肉繊維が興奮する際に発生する活動電位を記録する検査です。手足に電極をつけ刺激を与えて検査を行います。このとき神経を刺激しますので違和感が出る場合がありますが、検査終了後には改善しますのでご安心ください。

 

【検査をお受けになる際の注意点】

  • 検査場所は1F生理検査室で行います。
  • 案内票を持参していただきます(各診療科でお渡しいたします)。
  • 検査時間はおおよそ30分~1時間程度です。 

 

■病理・微生物検査室

微生物検査とは

 ヒトは細菌と共存しています。細菌には正常細菌といわれる害の無い菌と病原性菌という病気の原因となる菌がいます。病気の原因が病原性菌によるものかどうかを特殊な寒天を使用して調べます。病原性菌が見つかった場合には病原性菌に効く薬を調べます。

 

【微生物検査の内容】

検査の種類 検査の内容
塗抹検査 顕微鏡で観察して病原性菌を推定します。
培養・同定検査 便・喀痰・尿などを用いて培養し細菌やカビの種類を特定します。培養検査は2~7日を要します。また結核菌は更に多くの日数を要します。
薬剤感受性検査 培養・同定検査で見つかった病原性菌にどの種類の薬(抗生物質)が効くのかを調べます。

 

病理・細胞診検査とは

 体に生じた『病変』を顕微鏡で観察し良性悪性を含めた病気の診断を行います。生検組織(胃カメラ、大腸ファイバーなどで採取された小組織)と手術組織(手術で摘出された胃、大腸などすべての臓器)を薄切し、ガラスプレートに貼り付け染色したのち顕微鏡で診断します。細胞診検査は、喀痰、尿などをガラスプレートに薄く伸ばし染色したのち顕微鏡で診断します。

 

■すまいるプチ検診

 新しい検診のスタイルをご提案します!

すまいるプチ検診

主な実績

検体部門(件数) 平成28年度 平成29年度 平成30年度
生化学Ⅰ 424,641 436,092 443,374
生化学Ⅱ 28,431 29,192 31,464
免疫血清 44,781 47,154 47,994
血液 59,640 60,718 63,647
一般 29,521 30,891 33,543
輸血 243 177 163
外部委託 11,051 10,890 11,602

 

すまいるプチ検診 平成29年度 平成30年度
営業日数 182日 244日
実人数 171人 149人

※平成29年7月よりすまいるプチ検診開始

 

生理部門(件数) 平成28年度 平成29年度 平成30年度
心電図 9,044 8,994 9,408
肺機能 2,009 2,156 2,394
超音波 7,629 7,975 8,351
動脈硬化 271 241 270
脳波 113 120 95
筋電図 32 34 53

 

微生物検査部門(件数) 平成28年度 平成29年度 平成30年度
一般培養 2,673 2,780 2,304
感受性 260 296 328
その他 209 264 275

 

病理検査部門(件数) 平成28年度 平成29年度 平成30年度
生検 1,197 1,269 1,274
術中迅速検査 35 31 34
乳腺ABC・CNB 634 567 541
婦人科細胞診 3,252 3,123 3,132

 

外部精度管理

主催団体(点) 平成28年度 平成29年度 平成30年度
日本医師会 92.8/100 97.3/100 97.0/100
日本臨床検査技師会 97.4/100 98.9/100

認定資格、研修修了

日本糖尿病療養指導士(2名)
鳥取県糖尿病療養指導士(1名)
認定輸血検査技師(1名)
認定超音波検査士【消化器領域】(2名)
臨床工学士(1名)
健康食品管理士(1名)
二級臨床検査士【循環生理学】(2名)
認定認知症領域検査技師(1名)
認定心電図専門士(1名)
緊急臨床検査士(1名)
鳥取県肝炎医療コーディネーター(3名)
危険物取扱者乙4類(1名)

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