概要

 患者さんに安心して検査を受けていただけるよう医師・看護師と放射線技師の連携を行い、医療用放射線(X線)装置を使って病気の早期発見、早期治療に役立つ正確な画像提供・診断に力をいれています。

 

 また、地域医療連携の一環として、他の医療機関の先生方からの検査依頼にも迅速に対応できるよう心がけています。

 

 検査に使用する装置は放射線(X線)を使います。使用する放射線装置は、電気的に放射線を発生させるので、懐中電灯のライトがつくように、スイッチを入れたときだけ放射線が発生しています。撮影室に入っただけでは被ばくすることはありません。

 放射線を使った検査は、病気の発見に重要なものです。医療現場で不必要な放射線検査を行うことはありません。すべて、病気の診断や治療を行うためのものです。早期に病気を発見し早期に治療することが、非常に大切であり、できる限り少ない被ばく線量で、安心して検査を受けていただけるよう日々心がけています。

内容・特色

■3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)検査

博愛病院では、県内で初めて最新3Dマンモグラフィ装置を導入し、より高精度の乳がん検査を実施しております。

 マンモグラフィとは乳房専用のレントゲン検査のことで、圧迫板で乳房を挟んで撮影を行います。乳房を強く抑えるため痛みを伴うことがあります。乳がん検診において唯一死亡率減少効果が証明されており、乳房全体を観察することができる検査です。
 トモシンセシス機能を有する装置を導入しています。トモシンセシスとは3Dのような画像を得ることができるマンモグラフィです。パラパラ漫画のように1mm間隔で乳房を見ることができます。乳腺の重なりによる見逃しが少なくなり、日本人に多いといわれている「デンスブレスト(高濃度乳房)」の方に有用といわれています。検査時間も従来と大きく変わらず、より多くの情報を得ることができます。
 また、医師、技師、施設ともに日本乳がん精度管理中央機構の認定を取得しており、精度の高い検査を受けていただけます。

>>マンモグラフィ検査 Q&A

  • 検診マンモグラフィ読影医師認定取得
  • 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師認定取得
  • マンモグラフィ検診施設画像認定取得
  • 日本医学放射線学会仕様基準準拠乳房X線撮影装置設置
  • 日本乳癌学会認定施設

 

■CT検査

 CTとはComputed Tomographyの略でコンピュータ断層法といいます。

 X線を使用して身体の断面を撮影し、画像処理を行うことで、臓器の状態や様々な病巣を発見することが出来る検査です。特に心臓、大動脈、気管支、肺などの胸部領域、肝臓、膵臓、腎臓などの腹部領域に関しては優れた描出能が得られます。

 64列マルチスライスCTを用いて短時間で広範囲を撮影することができます。また立体的な画像を容易に作成でき、血管や骨、臓器の状態を3次元画像で見ることが出来ます。

>>CT検査を受けられる方へ

>>CT検査 Q&A

 

■MRI検査

 Magnetic Resonance Imagingの略で、日本語では磁気共鳴画像といいます。
 MRI装置は、非常に強い磁石と微弱な電波を使用するため、放射線被ばくすることなく人体のあらゆる方向の断面の画像を得ることができます。
 また検査部位によっては造影剤を使用することなく血管をきれいに描出することも可能です。
 頭部、腹部、脊椎はもとより、血管、四肢など全身検査が可能な画像診断装置です。
 1.5テスラ装置が稼動しています。

>>MRI検査を受けられる方へ

>>MRI検査 Q&A

 

■X線単純撮影検査

 一般的にレントゲン撮影と呼ばれている検査です。X線を利用した様々な検査を行います。一般撮影とは胸部、腹部、手、足等の四肢、脊椎等全身を対象にX線を用いて撮影します。
 CR(デジタルX線画像診断)システムを用いて撮影データをコンピュータ処理することにより被ばく線量を少なく、情報量の多い高画質の画像を提供します。

 

■X線TV透視検査

 造影剤を服用、血管内や関節内などに注射することにより、X線単純撮影だけでは分かりにくい臓器の位置や形および働きや病変の存在を調べる時に主に使用されます。
 胃透視、大腸(注腸)検査、泌尿器検査などがあります。
フラットパネルディテクタ(FPD)透視装置等を使い検査を行います。

 

■血管造影検査

 血管は通常の撮影では観察出来ないため、血管に造影剤を注入しながらX線を使用して連続的に撮影し、全身の血管性病変(動脈瘤・奇形・梗塞・狭窄など)の診断を行ったり、腫瘍の診断、腫瘍の栄養血管の同定、血管内治療(IVR:Interventional Radiology)を行います。
 また、DSA(Digital Subtraction Angiography)という方法で、コンピュータで画像処理を行うことによって、少量の造影剤で血管だけの像を明瞭に表示することができます。
 全身領域のIVR検査に求められる機能を搭載した多目的血管撮影装置を使用します。

■骨密度測定

 骨折による「寝たきり」の原因となる骨粗しょう症の検査です。

 骨粗しょう症による骨折は腰椎・大腿骨頚部(股関節)・手関節に多いことから、これらの骨折好発部位の骨の量を直接求めて骨折の危険度(リスク)を調べます。

 全身の骨密度を測定できます。

検査を受けられる方へ

■CT検査の流れ 

単純CT検査

1.検査室に入室

 ・必要に応じて検査衣に着替えていただきます。

 ・衣類に付属している金属や、身に着けておられる金属を外していただきます。

2.CTの寝台に仰向けで寝ていただき、担当の診療放射線技師が患者さまの撮影部位に応じて体の位置を決め、検査を

  始めさせていただきます。

3.検査時間は入室後、検査終了まで約5程度です。

 

造影CT検査

1.検査室に入室する前に、看護師が点滴の準備をします。

 ・造影剤を使用するため点滴の準備をします。

 ・身に着けておられる金属を外していただき、検査衣に着替えをしていただきます。

2.検査室に入室し、CTの寝台に寝ていただき、検査を始めさせていただきます。

3.検査の途中で造影剤を点滴の所から注入します。

 ・造影剤が体に入ると、喉、胸、お腹などが暖かくなります。

4.検査時間は入室後、検査終了まで約1520分程度です。

 

■MRI検査の流れ

1.更衣室にて貴金属類をはずし、検査着に着替えていただきます。

2.診療放射線技師が金属探知機にて体内の金属の有無を確認します。

3.MRI装置のベッドに寝ます。

4.検査開始。MRI装置より大きな音がしますので耳栓またはヘッドフォンを着けていただきます。

5.検査中はできるだけ身体を動かさないようにお願いします。
 ※検査中はブザーを持って頂きますので、気分が悪いなど、御用がある場合はブザーを鳴らして検査担当者にお申し出ください。

6.検査終了。

 

♦注意事項

以下の様な方は検査が受けられない場合があります。事前にお申し出ください。

  • 心臓ペースメーカー、人工内耳、人工中耳を体内に留置している方。
  • 古い人工心臓弁の手術を受けられている方(1970年以前)
  • チタン製以外の脳動脈クリップが入っている方。
  • 妊娠3ヶ月以内の方または妊娠の可能性がある方。
  • 閉所恐怖症の方。

以下のような貴金属は検査室内に持ち込むと故障や火傷の可能性があります。事前に取り外してください。

貴金属類:時計、指輪、ネックレス、ピアス、ヘアピン、ベルト、チャック、眼鏡など。
入れ歯、補聴器など。
ブラジャーなど金属のついた下着。
貼り薬(湿布、エレキバン、カイロ、心臓の貼り薬など)。
カラーコンタクト。
化粧品(アイシャドウ、アイブロウ、アイライン、マスカラ等)。
※化粧品のラメの中には磁性体が含まれるものがあり、検査画像に影響するだけでなく目の粘膜等が傷つくことがあるので落としていただくことがあります。

検査詳細(Q&A)

マンモグラフィ検査について

Q:マンモグラフィ検査ってなんですか?

A:マンモグラフィ検査とは乳房専用のレントゲン検査のことです。乳房を薄く伸ばし、圧迫板で直接乳房を挟んで撮影を行います。病変の見逃しのない画像を撮影するためにも、撮影を担当する技師の指示をよく聞いて位置合わせにご協力をお願いします。

 

Q:なぜ乳房を圧迫するのですか?

A:乳房を圧迫しないで撮影をすると、病変がぼやけて写し出せないことがあります。乳房を圧迫し薄く伸ばして撮影することではっきりと病変が写るようになります。乳腺の陰に隠れて見つけにくい病変を写し出すためには圧迫はとても重要です。また乳房を薄くすることで被ばくをより少なくすることができます。

 

Q:マンモグラフィ検査は痛いと聞きました。

A:圧迫による痛みの感じ方には個人差があるので、中には痛みを強く感じる方もおられます。病変を見つけるためには圧迫はとても重要ですので、なるべく協力をお願いします。患者さんの状態を見ながら撮影技師が圧迫する力を調節していきます。体の力を抜いてリラックスして検査を受けていただけると痛みが少なくなります。

 

Q:トモシンセシスってなんですか?

A:トモシンセシスとは3Dのような画像を得ることができるマンモグラフィです。パラパラ漫画のように1mm間隔で乳房を見ることができます。圧迫する時間が通常のマンモグラフィより若干長くなりますが、乳腺の重なりによる見逃しが少なくなりより多くの情報を得ることができます。

 

CT検査について

Q:造影剤とはなんですか

A:CT検査で使用する造影剤は「ヨード造影剤」と呼ばれるものです。通常、腕の静脈から注入し、撮影を行います。

 

Q:なぜ造影剤を使用するのですか

A:造影剤を静脈から注入すると、血流にのって全身に運ばれていきます。炎症や腫瘍など血流に富んだ部分があればそこにより多くの造影剤が集まり、単純CT検査で見えなかったものが所見として現れ、より正確な診断が可能となります。

 

Q:造影剤にはどのような副作用がありますか

A:造影剤が体に入ると、身体が暖かく感じてきます。これは造影剤が血管内に入ることで血管内の浸透圧が変わるために起こります。どなたでも生じることですので特に問題はありません。 造影剤の副作用は稀に吐気・かゆみ・蕁麻疹・くしゃみなど比較的に軽い副作用が起きることがあります。これらは造影剤注入後1時間以内に現れることがあります。また極稀に血圧の低下や呼吸困難などの重篤な副作用が起こることがあります。

 

Q:造影検査前に食事をしてもいいですか

A:食事を摂ると、胆のうが収縮してしまいます。収縮してしまうと胆のうが観察しにくくなるほか、胃や小腸に溜まった食べ物は診断の妨げとなります。これらの理由から造影剤を用いる検査では食事制限を設けています。 なお、造影検査前の水分摂取(水やお茶)は副作用の低減効果が認められるため、積極的に摂取していただくことをお願いします。

 

Q:造影検査後に気を付けることはありますか

A:CT検査で使用する造影剤は、尿として体外へ排出されます。そのため水分をこまめに摂り、早く体外へ排出する様に心掛けてください。造影検査後、数日から一週間くらいで副作用が出現することがあります。発疹や吐気などの症状が出ましたらご連絡ください。

 

MRI検査について

Q:検査の音がうるさいのですが何の音ですか?

A:MRIの騒音は撮影中に大きな電流を機械的な部分に流します。この大きな電流を撮影中にON-OFFを繰り返し行う為、大きな力が働き振動します。この時にMRI特有の大きな音が発生します。よくマイクのスイッチを入れたり、切ったりするときに”ブツ”という音がします。スピーカーの原理と同じだと思ってください。

 

Q:検査時間はどれ位ですか?

A:一般的にMRI検査はCT検査よりも時間がかかります。 検査部位、内容によりますが、検査時間は20分~1時間程度です。

 

Q:被曝などの副作用はないのですか?

A:現在MRIが体に影響を及ぼすという報告はほとんどありません。 放射線を使用しませんので、被曝の心配もありません。

 

Q:ペースメーカーが入っていますが?

A:検査を受けられません。また、撮影室への入室も出来ません。必ず申し出てください。

 

Q:心臓に人工弁が入っているのですが?

A:現在の人工心臓弁は問題ありません。 1970年以前に手術された方は検査できない場合があります。

 

Q:脳動脈クリップが入っているのですが?

A:チタン製等のMRI対応クリップであれば大丈夫です。 ただしクリップによる障害陰影は出てしまいます。また20~30年前の古い物は手術された施設へ確認が必要です。必ず申し出てください。

放射線装置共同利用

当院では地域連携の一環として、放射線装置の共同利用を行っています。

※土曜日の午前中も検査可能です。(共同利用のみ)

共同利用可能な機器

  • CT装置(64列MDCT)
  • MRI装置(1.5T装置)

 

お申し込み

放射線科検査の予約方法について

【放射線部直通電話】0859-48-0418

予約方法については、下記リンクより資料をダウンロードして詳細をご確認ください。

放射線科検査の予約方法について

 

【共同利用 各種用紙ダウンロード】

共同利用申込書

PDF版/93KB

Excel版/28KB

共同利用案内書

PDF版/142KB

MRI検査についての問診表

PDF版/88KB

Excel版/36KB

 

主な実績

平成28年度 平成29年度 平成30年度
マンモグラフィ 4,673件 5,592件 5,346件
CT 5,428件 5,817件 6,133件
MRI 3,648件 3,583件 3,340件

 

認定資格、研修修了

日本放射線技師会認定 放射線管理士
日本放射線技師会認定 放射線機器管理士
日本乳がん検診制度管理中央機構認定 検診マンモグラフィ撮影技師
日本消化器がん検診学会認定 胃がん検診専門技師
日本磁気共鳴専門技術者認定機構認定 磁気共鳴専門技術者
日本医療情報学会認定 医療情報技師
医用画像情報専門技師共同認定育成機構認定 医用画像情報専門技師
日本X線CT専門技師認定機構 X線CT認定技師

 

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