病院情報

理事長・院長挨拶

理事長ご挨拶

 

社会医療法人同愛会 理事長
石部 裕一

 

〜ホームページへようこそ〜

 

 博愛病院は一世紀にわたり時代が求めるニーズに対応してアメーバのごとく形を変えながら生き続けてきました。その根底にあるものは「博愛」と「地域貢献」の志です。
 いま我が国の人口は1970〜90年を境に人口オーナス時代へと大きく転換する時、医療・福祉施策は大胆な転換を迫られています。私たちは高福祉高負担、中福祉中負担、あるいは低福祉低負担のどれを選択するかを決断するときです。現在の中福祉中負担政策の継続を求めるなら、個人負担の増加と同時に医療供給体制の合理化も避けられません。
 最近の厚労省政策は、限られた人的資源を効率的に活用し、切れ目のない医療・福祉サービスの体制を築くために、都道府県毎の「地域医療構想」に沿って進められています。
 その中で博愛病院には二つの役割が期待されています。一つは回復期リハビリ、医療依存度の高い療養患者など、大学病院など地域の他の急性期病院と連携した慢性期医療機能の充実であります。もう一つは、軽症急性期疾患患者をしっかりと診る機能に加えて、加茂・住吉など近隣地域の「地域包括ケアシステム」の中核医療機関としての役割です。具体的には、かかりつけ医として地域の皆様の健康を守ると共に、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリなどの在宅医療機能を充実して地域に貢献することです。
 一方で、同愛会としては新たな事業を模索していきます。昨年は「博愛こども発達・在宅支援クリニック」を開設しました。本年はドック健診センターで「保健指導」に焦点をあてた予防医療機能を充実していきます。また、近隣地域での新規医療事業展開も検討して参ります。
 これからも、同愛会は「いつまでも未完成」を自負して、「新しい医療・福祉・介護サービスの創造」を目指してまいります。皆様方のご支援を賜りますようお願いします。

 

令和元年冬

 

院長ご挨拶

 

院長 櫃田 豊博愛病院 院長
櫃田 豊

 

 平成28年10月1日より病院長に就任しております櫃田 豊と申します。私は1980年に鳥取大学を卒業しました。同附属病院で20年間程呼吸器疾患診療に従事した後、2005年からは日野病院で約10年間病院長職を務めました。医師数に限りがあった日野病院では、現場の比重が高く、呼吸器疾患のみならず広く内科疾患を対象とするプライマリー・ケアを実践してきました。

 

ACCCA and A

 

2025年問題とその対応

 

 さて、ご承知のように、800万人とも言われる団塊世代が75歳となる2025年には高齢患者さんが激増します。米子市でも医療需要は現在の1.09倍、介護需要は1.36倍になると予想されています。いわゆる2025年問題です。
 この社会保障上の深刻な問題を乗り越えるための切り札として、国は在宅医療、在宅介護の普及を推進しています。そして現在、それらを実現するための重要な2つの政策、地域医療構想と地域包括ケアシステムの構築が進行中です。近い将来、患者さんは入院中は高度急性期→急性期→回復期→慢性期と4つの医療機能をスムーズに移行し、退院後には在宅で生活支援・医療・介護・予防などが一体的に提供されるようになると期待されています。
 現在、鳥取県でも地域医療構想調整会議などで二次医療圏ごとに医療機能の再編が議論されていますが、どのような医療機能を分担するかは各医療機関の自主性に任せられています。鳥取大学医学部附属病院、山陰労災病院、米子医療センターが急性期医療を志向する中、博愛病院は従来の総合病院から医療と介護を組み合わせたケアミックス病院への道を選択しました。

 

ACCCAとは

 

 博愛病院がケアミックス病院として米子市民から選ばれる病院であり続けるためにはどうすればよいのでしょう。少なくとも、その条件は他の急性期病院では異なると思われます。私が考える住民から選ばれるケアミックス病院の条件は、ACCCAと呼ばれる米国医学研究所(Institute of Medicine)が提唱したプライマリー・ケアの5つの理念と一致します。
 すなわち、Accessibility(近接性):近隣の住民が(地理的)、いつでも(時間的)、気軽に(精神的)受診できる、Comprehensiveness(包括性):性別や年齢、臓器にとらわれることなく診療を行い、病気の治療のみでなく、予防(ワクチン接種など)、リハビリテーションにも取り組む、Coordination(協調性):チーム医療を展開し、他の医療機関と連携したり社会資源を適宜バランスよく用いるとともに、地域住民と協力して健康問題に取り組む、Continuity(継続性):.病気の時も健康な時も、病院あるいは主治医としてゆりかごから墓場まで患者さんに関与し続ける、Accountability(責任性):充分な説明の中で患者さんとの意思疎通を行い、診療内容の質の維持、見直しはもちろんのこと、生涯教育や後進育成についても責任をもつ、です。

 

もう一つのA

 

さらに、私としては、これらACCCAにもう一つのAを付け加えたいと思います。それは、Adaptability(適応性)です。前述した2025年問題は医療提供体制に大きな改革をもたらすだけでなく、医療に携わる者全てに医療モデルへの意識変革をも求めています。すなわち、「治療モデル」から「生活モデル」への移行です。「生活モデル」とは、病気を治そうと努力するより、病気を障害と捉え、残された機能をできる限り活かそうとする考えです。このような医療提供体制や医療モデルの変化に適応するためには、組織を変え、自分自身を変えるしかありません。「生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、最も知的なものでもない。最も変化に適応できる種が生き残るのだ」というダーウィンの言葉を思い浮かべながら、この激動の時代を乗り切っていきたいと考えています。

 

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